緊急対策2年目の樹木伐採や河道掘削について、県土整備部は防災・安全交付金11億円規模の予算を「6月補正」に要求している。昨年度2月補正に引き続き対策を実施するもので、3カ年の緊急対策のうち7割〜8割の進ちょくを目指す。
昨年7月豪雨など全国各地の災害を受け、国交省は重要インフラの緊急点検を実施。昨年末までに「防災・減災、国土強靭化のための3カ年緊急対策」をまとめている。
河道掘削は対策の柱の一つ。同部では県内114河川、257カ所を対象に集中投資する計画で、初年度は18年度2月補正で13億円を確保。今春にかけて鳥取管内20工区など県下56工区で伐開や掘削に着手した。
19年度は肉付け予算となる6月補正に関連費11億2800万円を要求。内訳は▽重要インフラ点検の結果を踏まえた伐開と河道掘削の継続に10億5800万円(交付金)▽インフラ点検結果以外で7月豪雨など浸水被害を受けて対応する伐開・掘削に7000万円(単県費)―をそれぞれ盛り込んだ。
6月補正によって、同部は「(3カ年緊急対策の)全体計画の7割〜8割方をカバーできそうだ」(河川課)と説明。今年度は八東川横田工区(八頭町)、大門工区(同町)などを対象としており、6月補正後、出水期を終える10月ごろから県下数十工区に分けて発注し、堆積土砂による氾濫の危険性を除去する。
日刊建設工業新聞