日本工業経済新聞社(茨城)
2019/05/09
【茨城】かすみがうら市が廃校利用/優先交渉権者を決定
かすみがうら市行財政改革・公共施設等マネジメント担当が進めていた廃校3校についての利活用事業者の公募でこのほど、牛渡小(牛渡2873)と佐賀小(坂2039−1)の優先交渉権者が決まった。牛渡小は亜細亜梶i東京都千代田区)が食用油や落花生などの品質管理・検査室として活用し、佐賀小は潟Oランバー(千葉県松戸市)が体験型の菓子工場およびグランピング(豪華なキャンプ)施設とする計画。これから5月中に基本協定を交わし、その後各社が地元説明会を開く。本年度中には本契約を締結する見通し。
ことし1月に公募を開始し、2月28日までに応募のあった5事業者6件の提案について、3月27日に農村環境改善センターで公開プレゼンテーションを実施。学識経験者や各地区代表、市職員の計10人が審査し、佐賀小は潟Oランバーが、牛渡小は亜細亜鰍ェ最優秀提案者となった。
潟Oランバーは土地と建物を1年当たり120万円で20年間賃貸し、2020年度にホテル並みの設備やサービスが付いたキャンプ場「グランピングサイト」を校庭に整備。21年度にオープンさせる。
22年度には「東京ラスク」の新工場建設事業計画を策定し、23年度に校舎の改修に着手。24年度から稼動開始の予定。
一方、食用油や落花生を輸入販売する亜細亜鰍ヘ、現在外部委託している品質管理と検査業務を自社で行うための施設にする。
同社の提案では、建物は無償で、土地は1000万円で譲渡となっているが、今後賃貸を含めて調整していくようだ。
スケジュールでは、売買契約後に1年程度かけて内装改修や体育館の耐震補強を行うとしている。
なお志士庫小については応募者がいなかったため、6月末締め切りで第2次募集を行う見込み。