日本工業経済新聞社(茨城)
2019/04/16
【茨城】境町が地方創生拠点整備/4施設に3・4億円投入
境町は地方創生拠点整備交付金を活用し、全天候型子育て世帯等交流施設整備、子育て拠点整備、「河岸の駅さかい」機能向上工事、モンテネグロ会館改修を進める。総事業費は3億4494万5000円を見込む。
今回の4施設整備は地域再生計画「河岸の街さかい復興プロジェクト」の一環として計画。共有オフィスやテレワークなどの整備による地域経済の活性化、子育て世帯が住みやすい環境の整備、移住・定住の促進などを図る。
国の2018年度第2次補正予算での交付決定を受け、町が18年度11号補正予算で各事業費を計上し、全額を繰り越している。補助率は2分の1。
全天候型子育て世帯等交流施設整備では複合施設「文化村」の公園「ニコニコパーク」について屋内施設化を行うほか、キッズスペースやコワーキングスペースとして活用できるカフェを整備する。また隣接する保健センターに乳母車用傾斜路、キッズスペース、授乳室などを設置する。工事費は1億5288万8000円、実施設計・監理委託料は440万円となっている。
子育て拠点整備では子育て応援施設「キッズハウスさかい」に新施設を併設し、0〜3歳未満の乳幼児および保護者としている対象を小学校低学年までに拡大する。工事費に9748万円、実施設計・監理委託料に250万円を設定。新施設には事前登録制のコワーキングスペースを設置し、女性活躍の場も提供する考え。
18年12月に開業した複合施設「河岸の駅さかい」では機能向上に向け、設備の拡張工事を計画。オーブン増設をはじめ、子育て世帯が利用しやすいようキッズスペースを整備する。また併設する石蔵を交流の場として改修する。工事費は4549万7000円、実施設計・監理委託料は150万円。
モンテネグロ会館では老朽化が進んでいることを踏まえ、工事費3768万円と実施設計・監理委託料300万円を充て、施設の改修に取り掛かる。既存施設の資材を活用し、展示室や交流広場、チャレンジショップを整備する。アルゼンチン共和国との友好を深めるとともに、交流人口の拡大などを図る。