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建設経済新聞社
2019/05/14

【京都】約6qの第三導水渠を計画 シールド工法、来年度着工

 京都市上下水道局はこのほど、第三導水渠の概要やルートを明らかにした。
 第三導水渠は直径4・7m、延長約6q、貯留量約10万tで計画しており、地下深さ約20m〜30mに設置する。排水面積約3000fを受け持つ。ルートは上流の堀川高辻周辺(下京区吉水町・終点)から、堀川通、五条通、大宮通を進み、向日町上鳥羽線から下流の鳥羽水環境保全センター(南区上鳥羽塔ノ森上開ノ内・起点)へと至る。
 シールド工法を採用し、下流の鳥羽水環境保全センター内からトンネルマシンを発進する。道路の下を掘削しながら管をつくる。
 工事期間は2020年度(令和2年度)から2027年度(令和9年度)を予定。
 第三導水渠は、鳥羽処理区の合流式下水道区域における浸水対策として、これまでに整備した第一導水渠、第二導水渠の大雨時に発生している流下能力不足を補うことを目的に整備する。将来的な改築更新や大規模地震等の非常時におけるバイパス管としても活用を図る。
 なお上下水道局は、平成29年度に鳥羽第3導水渠等における効果検証業務を日水コンで進めた。
      ◇      
伏見幹線は廃止

 上下水道局は、東高瀬川から東のエリア全体の浸水対策や合流式下水道の改善対策を行う目的で平成7年度に都市計画決定を行った伏見幹線について、廃止する考え。
 伏見幹線を整備するには相当の時間がかかることから、早急に浸水対策や合流式下水道の改善対策が必要な箇所を優先して、順次、地区ごとに幹線等の整備を進めた。
 今回、これまで整備してきた施設を踏まえ、改めてエリア全体における計画を見直し、それぞれの地区ごとに幹線等を整備することで、浸水対策等の従来の目標を実現できることから、伏見幹線を廃止することを決めた。
      ◇      
伏見水環境保全センター
活用しない敷地一部廃止へ


 上下水道局は、伏見区横大路の伏見水環境保全センターについて、一部敷地を下水道事業用地として活用しない方針を固め、一部敷地を廃止する考え。
 同センター内の施設が順次、改築時期を迎えていく中、改築更新にあわせて、現在使用している用地の中で処理能力の確保が技術的に可能であることから、施設の配置計画を見直し。一部敷地を下水道事業用地として活用しないこととした。
 廃止のため同センター用地の変更を行う。変更前の15万7730uから、変更後は12万2790uとなり、変更(廃止)面積は3万4940u(変更(廃止)箇所@+変更(廃止)箇所A)。
 市は、@下水管渠(第三導水渠)の追加A下水管渠(伏見幹線)の廃止B伏見水環境保全センター用地の変更について、都市計画変更の原案を作成。原案についての説明会を5月10日に上下水道局本庁舎別館で開催した。
 今後は、都市計画案の作成、都市計画案の縦覧(2週間)・意見書受付を経て、京都市都市計画審議会に諮り、都市計画決定となる。