福井県機工商組合(吉岡正盛理事長)の令和元年度第31回総会は9日開かれ、任期満了に伴う役員改選で吉岡理事長を5期目再任し、19年度も会員の親善を図る事業計画等を原案通り了承した。福井市中央1丁目のユアーズホテルフクイで。
吉岡理事長(59)が冒頭挨拶。米中貿易交渉の行方や自動車産業の活況ぶりなど最新の世界情勢から、キャッシュレス時代の到来を実感させる身近な話題も交え、積極対応を示した。
19年度の事業計画によると、9月に親善合同のボウリング大会を開催し、11月には研修会を行う。また、大阪で開催される全機工連の全国大会にも参加予定とした。
18年度の事業報告によると、5月には第30回の記念総会を開催し、参加者55人で記念のトークセッションを実施。9月のボウリング大会は、計37チーム29社で110人が参加(うち女性21人)し団体優勝はツチハシAが輝いた。11月の研修会では照恩寺ご住職の朝倉行宣氏による「テクノ法要・新たな挑戦に込められた想い」を聴いている。
新役員名(敬称略) 所属企業
■理事長
吉岡正盛 吉岡幸 社長
■副理事長
河嶋一 カワチュウ 社長
(新)山本英治 福井機工 社長
■会計理事
前野光正 ホクシン 社長
■理事
山内和則 カネ長 社長
土橋慶一 ツチハシ 社長
田中郁雄 東洋溶材 会長
(新)中谷健二 轟産業 支社長
■監事
野端一己 ハーモニ産業 社長
(新)岩佐実 みのる産業 社長
■事務局
吉岡幸内 福井市宝永3丁目22−5
総会後には、日伝(大阪市)の執行役員、漆間哲夫営業推進部長による記念講演「今さら聞けないIoT」って何?」が行われた。同社は、メカニカルパーツ&システムの専門総合商社で、吉岡理事長が修行時代にお世話になった。漆間氏は、社会問題のうち少子高齢化への対応が一番大切だが「企業により、危機感に温度差を感じる」と指摘。ロボット化やIT化は、生き残りには必要不可欠と力説した。今後は、あらゆる局面でデジタル化への対応が迫られるが「熟練の経験やカンに頼るのではなく、見える化を図り、問題点を克服し、生産効率を高めて、人手不足時代を乗り切りへ」などとアドバイスした。