花角英世新潟県知事は9日、定例記者会見を開き、県の財政状況に関して「深刻な状況で県民に伝え、共有しなければいけない」との認識を示し、負担が大きい病院事業の長期的な対応策に乗り出すことを示唆した。
この中で、花角知事は財政立て直しを話し合う行財政改革有識者会議の初会合が7日に開かれたことを踏まえ「過去の借金返済が大きな負担になっていることは間違いない。緊急に何らかの対応をし、(県民の)痛みを伴うかもしれないが、より良くなる財政改革を行う」と説明。17年度の歳入規模約5588億円に対し、県債残高が約1兆7706億円で、標準財政規模に対する県債残高の借金比率は全国最悪という。
また、庁内で組織する「行財政改革推進会議」では、19年度から23年度までの期間に、年度平均160億円の歳入歳出改革を目標に設定し検討を進めている。
11日と12日に新潟市中央区で開かれるG20農業大臣会合に関しては「海外から約200人が来県する。新潟の名前、魅力を知ってもらう絶好の機会。今後の国際会議の誘致にも大きなプラスだ」と大きな期待を込めた。