国立病院機構大阪医療センターは、同センターの病棟建て替えに向け、2020年度の第4四半期に工事入札を執行する予定だ。延べ3万平方b規模の新築工事と、延べ7万平方b規模の耐震補強工事を予定している。
同センターは1980年代に完成。許可病床数は約700床、職員数は約1300人で、外来患者は1日1000人に上る。施設老朽化などへの対応が課題となっている。
工事計画では、老朽化の解消と新しい医療に対応するため、敷地構内北側の空きスペースに新病棟(鉄筋コンクリート造9階建て延べ約3万1500平方b)を建設。既存施設は大半を残す形で耐震補強、改修して利用する。既存施設の規模は鉄筋コンクリート造地下1階〜地上12階建て延べ7万1500平方b。22年ごろに工事着手し、24年末の完成を目指す。
基本・実施設計、耐震補強設計および工事監理業務は、安井建築設計事務所(大阪市中央区)が担当している。履行期間は設計が20年6月30日まで、監理が同年7月1日〜24年12月27日。
建て替えに向けては14年に基本・実施設計・監理業務を同社に外注したが、埋蔵文化財調査で敷地内から後期難波宮の遺跡が発見されたため、設計作業を取りやめていた。所在地は大阪市中央区法円坂2ノ1ノ14。
提供:建通新聞社