大阪府都市整備部は、2019年度の発注者指定型建設ICT工事を「国道(新)371号道路改良工事3工区」と「安威川ダム材料採取跡地整備工事」の2件で試行することを決めた。2次元(2D)の測量データ、設計図書を3次元化(3D)する費用や、ICT建機の導入経費などを予定価格に含める。
国道371号道路改良工事3工区は、富田林土木事務所が第1四半期に発注する予定。工事内容は土工、トンネル工、擁壁工など。工期は29カ月間。施工場所は河内長野市河見。工事規模は13億5000万円以上22億9000万円未満。
安威川ダム材料採取跡地整備工事は、安威川ダム建設事務所が第2四半期に発注する予定。工事内容は土工、排水工、法面工など。工期は30カ月間。施工場所は茨木市大岩。工事規模は13億5000万円以上22億9000万円未満。
府都市整備部では17年度、発注者指定型ICT工事としては初となる「箕面北部丘陵地区舗装工事その1」を試行発注した。18年度には、舗装工として「箕面北部丘陵地区舗装工事・その3」「府道豊能池田線(止々呂美吉川線)舗装新設工事」、土工では初となる「茨木摂津線道路改良工事・その6」の計3件を発注した。
府では試行案件の基準を、舗装工では面積3000平方b以上・予定価格1億円以上、土工では1000立方b以上・予定価格3億5000万円以上としている。府の担当者は「受注者の声も聞きながら発注基準を検討し、次年度以降の試行発注に生かしたい」と話す。
提供:建通新聞社