北海道建設新聞社
2019/05/08
【北海道】ゼネコン18年度受注高 首位の岩田地崎、初の500億円台
上位50社の総額は7741億円で2割増
北海道建設新聞社は、2018年度のゼネコン道内受注高ランキングをまとめた。首位は唯一、500億円台に乗せた岩田地崎建設で、年間では4年連続の1位となった。2位には官庁土木トップの大林組が入り、3位は大成建設で、鹿島が前年度の14位から4位、フジタが116位から5位にランクアップした。6位の伊藤組土建までが300億円以上を確保している。上位10社のうち、道内企業は4社が占め道外企業が6社。このうち、岩田地崎建設、大林組、鹿島、フジタ、中山組が調査の集計方法を暦年から年度に変更した07年度以降の過去最高額を更新している。上位50社の受注総額は7740億9039万5000円で、前年度に比べ18.8%の大幅な増加。過去最高額を更新し、初の7000億円台となった。
首位の岩田地崎建設は、第4四半期(1―3月)に約165億円余りを上乗せして525億円を受注し、初の500億円台に乗せた。第4四半期は北3東11周辺地区第1種市街地再開発事業に伴う施設建築物等新築や仮称・我汝会さっぽろ病院新築、仮称・北海道信用金庫琴似支店建て替えをいずれも共同体のメインで受注し、民間建築で首位となった。
大林組は498億1500万円を受注し、第3四半期(10―12月)末の5位から2位にアップ。北海道新幹線札樽トンネル札幌を共同体のメインで落札し、第4四半期に約240億円を増やして官庁土木でトップになった。
3位は官庁建築でトップに立った大成建設で、受注額は483億2100万円。北海道医療センター病棟等新築や仮称ウェルネスセンター(森山病院)新築、新さっぽろ駅周辺地区まちづくり計画を積み上げ、第4四半期だけで290億円増加した。
鹿島が381億5200万円で4位。五輪橋病院建て替えやビルの改修などを受注。このほか、風力発電所新設も請け負い、民間土木で首位になった。
5位は363億4200万円のフジタで、前年度の116位から大きく伸ばした。第2四半期(7―9月)と第3四半期にニセコ地区の超大型リゾート開発案件を計上したことから、初めてトップ5入りした。
伊藤組土建は第4四半期に188億円を上乗せした346億1200万円の受注額で6位に。仮称・社会医療法人恵佑会札幌病院移転や札幌市交通局の真駒内駅耐震改修、アスティ45受変電設備更新などが主な受注物件。
7位の宮坂建設工業は283億2800万円で、北海道新幹線羊蹄トンネル有島ほかと根室(30)東基地局舎新設等建築その他をいずれも共同体のサブで受注した。
8位の中山組は277億100万円。主な追加受注物件はなく、官庁土木の設計変更分が上積みされた。
9位は244億2800万円の清水建設。仮称・牧家伊達長和新工場建築や仮称・札幌弘済ビル新築、北大総合研究棟(歯学系)改修を射止めた。
10位には235億6100万円の西松建設が入った。仮称・東急ステイ函館朝市新築を単独で請け負い、一般国道5号仁木町外新稲穂トンネルR側仁木工区を共同体のメインで落札した。