中日本高速道路会社は、2019年度の高速道路リニューアルプロジェクト(PJ)(大規模更新・修繕事業)で、調査・設計の進捗を図るとともに、新たに橋梁の床版更新工事など約30橋、高機能床版防水工事約90橋、トンネル補強工事約20チューブなどについて契約手続きに入る。これにより本年度末までに同PJ全体の約3割の発注を終える方針だ。
本年度発注する愛知県内の主な工事箇所は、床版更新(床版防水含む)で名神高速道路の木曽川他1橋(一宮市〜岐阜県羽島市)、東名阪自動車道の弥富高架橋下り線(弥富市)など。
修繕関連業務では、名神高速のコンクリート橋(西萩原、日光川、林野、北高井の4高架橋)の基本設計や東名高速の伊賀川橋の補修設計などを予定する。
19年度は新たに発注する工事の他、現時点で、東名高速道路(特定更新等)庄内川橋他1橋橋梁補修など18件を、長期にわたる工期規制を伴うリニューアル工事として契約済み。このうち中央道、北陸道、東名高速の3路線5カ所で今春(3〜7月)に工事を実施・完了することとしている。
18年度には、東名2カ所、中央道4カ所、北陸道1カ所、小田原厚木道路1カ所の計8カ所の工事が完了している。
同リニューアルPJは、2015〜30年度までの15カ年の計画。同社管内の高速道路は総延長2132`で、うち約6割に及ぶ約1300`区間が開通後30年を超えており、順次更新している。工事は静岡県域からスタートし、ようやく名古屋市域の東側にまで展開。本年度下半期には東名高速・名古屋インターチェンジ(IC)〜春日井IC間で庄内川橋他1橋の床版取り替え工事などに着手するスケジュールが組まれている。
提供:建通新聞社