土木の風を九州から―デミーとマツ 九州地整 広報官・広報担当者会議の講師に 土木の風を九州から―。『噂の土木応援チーム デミーとマツ』が、18日に九州地方整備局で開かれた「2019年度 広報官・広報担当者会議」で講師を務めた。管内の全出先機関に所属する約80人の担当者を前に、土木の広報戦略について話をした。
会議では『デミーとマツの野望〜九州から土木の風を吹かそう〜』と題したパワーポイントで、結成の背景やこれまでの活動、今後の展開などを説明。
この中で、一般的な土木イベントについて▽見学だけ▽やたらと重機がでてくる▽専門用語が多い―などと指摘。さらに「価値を忘れている」とも述べ、「当事者はでは当たり前でも、他の人が見るとスゴイと感じる技能・技術はたくさんある」とし、土木の価値≠客観的に見つめ直すべきとした。
デミーとマツは、長崎大学技術職員の出水享氏と葛、同技術コンサルタント福岡支店長の松永昭吾氏の二人の土木技術者・博士(工学)。土木の魅力や役割を伝えるイベントの企画・運営をボランティで行っている。
具体的には、工事現場だけでなく、セメント工場やマンホール工場、採石場などさまざまなフィールドで、子供向けの見学・体験イベントを実施。本年度からは学習≠重視した学童保育所向けのイベントも開始した。これらの活動を重ねる中で、イラストレーターやカメラマン、マネージャーなど「志に共感した仲間」が加わり活動の輪が広がっている。
昨年12月には、伊勢田敏九州地方整備局長を訪問。伊勢田局長は「土木の一層のPRに向け、お二人のプレゼン・アピール力をお借りたいしたい」などと述べ、二人と連携した取り組みを模索する意向を示している。
今後3年間で九州 全県で積極展開 18日の会議でデミーとマツは今後3年間で、『土木写真プロジェクト』(写真展)や『ワクワク土木土木(どきどき)体験プロジェクト』(体験・見学イベント)、『土木キッズアカデミー』(学童向け学習イベント)を九州全県で展開することを提案。さらに、SNSを積極的に活用した取り組みや、県や市町村も巻き込んだ土木広報プロジェクトの推進を掲げた。
会議後九州地整では、管内の全広報担当者に、デミーとマツの連絡先を周知。各地の担当者が広報の取り組みについて直接相談できる体制を整えた。