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建通新聞社
2019/04/26

【大阪】IR事業のコンセプト提案公募 大阪府・市

 統合型リゾート施設(IR)の早期開業を目指す大阪府と大阪市は、IR事業者を対象に事業コンセプト提案の公募を開始した。5月24日まで参加申請を受け付け、8月ごろを期限に提案書を提出させる。その後、10月ごろまで順次提案者との対話を行う予定だ。ただ、この段階では応募者の評価や順位付けなどは行わず、IR実施法に基づいて、今秋をめどに正式に事業者を公募する。今回のコンセプト提案に参加しなかった事業者も応募が可能。府市では、2025年の大阪・関西万博の開催前のIR開業を目指しており、20年春にも事業予定者を決めたい考えだ。
 IRの予定区域は、大阪市此花区にある人口島・夢洲の約49万平方b。用途地域は商業地域(建ぺい率80%、容積率400%)。今回の公募では、2月に策定した「大阪IR基本構想案」に基づき、▽開発コンセプト・全体配置計画▽各施設の規模・機能・運営方針▽事業スケジュール▽懸念事項対策の取り組み―などについて提案を求める。
 主な提案条件として、中核施設ではMICE施設や宿泊施設などの設置・運営を設定。MICE施設の国際会議場では、収容人数6000人以上および、これと同数以上収容可能な中小会議室群、展示等施設では10万平方b以上の展示面積を求める。また、宿泊施設では3000室以上の多様なニーズに対応できる施設を条件とした。この他にも、魅力増進施設や送客施設の設置、リゾート・エンターテインメント拠点の形成などを条件に設定している。
 府市では、20年春にも事業予定者を決定する方針。事業予定者は、府市と共同でIRの整備計画を作成し、国に申請する。許可が下りれば22年4月ごろに事業者に土地を引き渡し、整備工事が始まる見通しだ。

提供:建通新聞社