21日の川北町長選で中村勝巳氏との一騎打ちを制し、3選を果たした現職の前哲雄氏は、「計画したことを成功裏に進めていきたい。ライフライン関係はソフト面も含め、しっかりと取り組んでいく」と抱負を語った。23日、北陸工業新聞社のインタビューに応じた。
先に三反田地内で完成した東部地区工業団地。企業誘致にあたっては、製造業などのものづくり分野に限定するという。「色々な手続きなど下交渉の最中であり、少しでも早くまとめたい」と述べ、6月にも1社の誘致を具体化させたい意向を示した。
多目的運動公園の整備については、利便性などを勘案し、各種調査を進めている。今年度は基本設計などに着手する予定で「基本計画を取りまとめ、国へ要望し、採択を目指す。候補地も含めて検討していく」とした。
町内の学校関係では、小・中学校、体育館の耐震化が一段落。今年度は、橘小学校のプールを改築する。「プールは残り2つ(中島小学校、川北小学校)あり、順次進めていきたい」とし、今後も国へ補助を要望していく姿勢を見せた。
この日、川北町選挙管理委員会は、町長と町議会議員への当選証書付与式を町役場で開いた。式では、前氏に穴田幸夫委員長が当選証書を手渡した。前氏は「24年ぶりの選挙戦は74票の僅差となり、反省すべき所は反省しなければならない。議員の皆様とともに、さらなる町の発展、町民の幸せのために粉骨砕身まい進していく」と述べた。新任期は27日から4年間となる。
まえ・てつお 京都産業大経営学部卒。川北町総務課長、副町長を経て、11年の町長選で初当選。15年に無投票再選を果たしている。65歳。