西日本建設業保証鳥取支店がとりまとめた前払い保証取扱い実績から見た2018年度1カ年間の県内公共工事の請負総額は、対前年度比24・7%減の815億5200万円で、1000億円の大台を大幅に割り込み、ここ5年で最も低い実績となった。件数も2・1%減の2007件に止どまった。大型工事の減少により東部地区・西部地区が大きく減少する一方で、大型災害復旧工事が集中した八頭地区は大幅な増加となった。
各発注機関別状況を対前年度比で見ると、「国」が41・9%減、「県」23・5%減、「市町村」21・2%減で、主要発注機関がいずれも大幅な減少となった。
18年度1ケ年間の各発注機関、地区、工種別の請負金額は次の通り。()内は対前年度比伸び率
※総合計=請負金額815億5200万円(24・7%減)、件数2007件(2・1%減)
▽国=169億6700万円(41・9%減)、180件(14・7%減)
▽県=341億3400万円(23・5%減)、916件(1・3%減)
▽市町村=229億5100万円(21・2%減)、820件(1・2%増)
▽独立行政法人=27億3900万円(35・7%増)、25件(3・8%減)
▽その他=47億5800万円(42・7%増)、66件(12・0%減)
※地区別状況
▽東部地区=267億8000万円(47・4%減)
▽八頭地区=128億2900万円(42・7%増)
▽中部地区=127億3600万円(3・8%増)
▽西部地区=230億0600万円(24・1%減)
▽日野地区=62億0000万円(6・0%増)
※工種別
▽土木=570億9600万円(3・7%減)
▽建築=127億0400万円(53・2%減)
▽電気=41億5900万円(48・8%減)
▽管=35億2600万円(61・6%減)
▽測量・調査・設計=33億0900万円(19・2%減)
▽その他=7億5500万円(19・2%減)
一方、3月単月期の状況は、件数112件(前年対比38・5%減)、請負金額51億5900万円(同51・4%減)で、件数、金額ともに半減近い大幅減となった。
3月期の主な大型工事は、国道53号栄町電線地中共同溝その2工事、平成30年度日本海西部地区魚礁据付(その2)工事、平成30年度隠岐海峡地区マウンド礁築造工事、美保(30)構内配電線路整備工事。
日刊建設工業新聞