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西日本建設新聞社
2019/04/24

【熊本】20年度にJR豊肥線再開 阿蘇大橋斜面は今年度完了へ

 熊本地震で被災したJR豊肥本線の肥後大津〜阿蘇駅区間(約27`)が、2020年度中に運転再開する見通しとなった。国交省が阿蘇大橋地区の斜面対策を19年度末に完了させ、同路線の工事用ヤードとして活用する考えだ。
 豊肥本線の早期復旧に向け、国交省、熊本県、JR九州は連絡協議会を発足した。10日に初会合を開き、砂防や道路などの復旧状況について情報を交換。各機関の工程を精査した結果、20年度に同路線の復旧工事が完成する見込みが立った。
 大津阿蘇区間は、地震で発生した南阿蘇村立野の大規模斜面崩壊に加え、その後の大雨により約51カ所で被害を受けた。JRは現在までに23カ所の復旧を終え、施工中18カ所、未着手10カ所としている。
 阿蘇大橋地区の斜面対策は、斜面上部の傾斜が特に急な区域(標高620b以上)の対策が昨年9月に完了。有人作業が可能となり、引き続き中腹部の植生マット工、ネット工、鉄筋挿入工の施工や、崩壊土砂を除去している。
 20年度には阿蘇へのアクセスルート回復として、国道57号の代替路・北側復旧ルート(約13`)と国道325号阿蘇大橋ルート(約1`)も開通を予定している。

提供:西日本建設新聞社
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