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北海道建設新聞社
2019/04/24

【北海道】高橋知事が退任 今後も本道のため働く

 高橋はるみ知事は22日、道庁本庁舎で退任記者会見を開いた。4期16年にわたる道政運営について「北海道の元気を育み、未来に向けた発展の礎を築くことができた」と振り返り、「これからも大好きなふるさと北海道のために働いていきたい」と笑顔を見せた。
 高橋知事は16年前の就任時について「拓銀(北海道拓殖銀行)破綻の直後で経済、雇用が大変厳しく、そのための政策を打つ道財政も厳しい状況にあった」と話し、強い決意で行財政改革に臨んだと説明。一方で、本道の魅力ある地域資源を活用して北海道ブランド確立に力を入れ、北海道洞爺湖サミットの誘致成功や知床の世界自然遺産登録が一層の飛躍につながったことを強調した。
 北海道新幹線の着工決定、一番列車を送り出したことなどを思い出深く語るとともに、就任直後の台風10号や北海道胆振東部地震といった激甚化する自然災害への対応、極寒の中で対応した鳥インフルエンザなど脅威についても振り返った。
 ただ「個々で見るとつらいこともあるが、全道どこに行っても温かく迎えてくれ、楽しかった思い出ばかりが目の前に浮かぶ」と、道民の支援に感謝。「北海道が大好きだから立候補した。当時思っていた北海道の可能性への確信は今も変わらない」と話し、今後の発展を願った。
 鈴木直道新知事に対しては「これまでの経験、若い発想力で課題を乗り越え、この魅力ある北海道を未来へと引き継いでほしい」と期待を寄せた。