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北海道建設新聞社
2019/04/24

【北海道】「本道新時代の扉開く」 鈴木知事が初登庁

 鈴木直道知事は23日、当選後初めて道庁に登庁し、16年ぶりに新しい知事による道政運営がスタートした。就任記者会見では「攻めの道政、行動する道政にふさわしい政策展開を図り、道庁の総力を持ってピンチをチャンスに変え、北海道の新たな時代の扉を開いていく」と表明。「ほっかいどう応援団会議」の創設による本道活性化、市町村との連携強化を図り、人口減少問題などの課題に立ち向かう考えを示した。
 鈴木知事は職員へのあいさつで「一緒に仕事ができる喜びと高揚感がこみ上げている」と述べ、「躍動し活力あふれる北海道の実現に向けて共に挑戦していきたい」と呼び掛けた。
 公約推進に当たり、本道を応援する人々の力を結集する仕組みづくりや、地域創生に向けた市町村との連携強化といった基盤構築が重要と強調。具体的な政策としては人口減少・少子化対策、地域交通体系の構築、本道の強靱(きょうじん)化、外国人材活用への支援、農林水産業の振興などに取り組む考えを示した。
 就任記者会見では、北海道活性化に向け本道の可能性に期待する人々の力を結集する「ほっかいどう応援団会議」の創設に言及。産業力強化や人材育成・確保といった北海道の魅力向上、経済発展など地域の持続的発展につながる政策を推進する。JR北海道の赤字路線を抱える自治体が行う存続に向けた活動については同会議での「後押しもあり得る」と述べた。
 高橋はるみ前知事が力を注いできた食と観光、北海道ブランドの発信に関して「さらに磨き上げて潜在力を発揮していく」と発言。高橋道政を引き継ぐとともに、新しい段階に行く取り組みでもあると捉え「ピンチをチャンスに変えるという発想で全庁一丸となって取り組む姿勢こそが、独自色をつくり上げていく」と決意を語った。
 38歳と、現職知事では最年少の鈴木知事。若さゆえの経験不足もあると語る一方で、道政運営において、瞬発力や新しい発想も求められていると話す。「若いからこそ、しっかりとフットワークよく動くことができる。これはプラスになる」と、若さを生かした道政運営に向けて意気込んだ。