東日本建設業保証新潟支店は、1月に行った地域の守り手アンケート調査の県内版概要をまとめた。技術者および技能労働者の賃金前年度比は、他都県に比べ高い割合で上昇傾向にあることが明らかになった。
調査は1月、東日本の23都県に本社を有する資本金1億円以下の建設業を対象に実施。県内の対象は1617社で、うち1026社(63・5%)から回答を得た。回答企業を完工高別で見ると1−5億円未満が549社と最も多く、次いで1億円未満250社、5−10億円未満100社、10−30億円未満97社、30−50億円未満11社、50億円以上10社と続く。従業員数は10−29人が491社、6−9人が216社、5人以下が145社、30−49人が95社、50人以上が71社。
従業員の過不足感を聞いたところ、技術者について「やや不足」または「不足」としたのが67・8%、技能労働者も同じく74・1%と、他都県と同様高い傾向にある。過去3年度の採用と離職割合を見ると、採用希望人数および採用数ともに年々増加しており、充足割合は6割。離職割合は全体平均に比べ低い傾向を示している。
賃金の前年度比について、「上昇」または「やや上昇」としたのが技術者で60・4%、技能労働者で61・0%。全体平均は技術者で56・6%、技能労働者で49・4%であり、県内の技術者賃金は他都県に比べ上昇傾向が強い。また、営業職は29・8%、事務職は47・5%が同様に上昇またはやや上昇と答えており、これも全体平均より高い。