愛知県建築局は、PFI法に基づき建て替える計画の鷲塚、野並の両県営住宅について、実施方針をまとめ、4月17日付で公表した。今後、実施方針に関する説明会を行った後、6月中旬に特定事業として選定。同月中に総合評価一般競争入札を公告し、10月に落札者(事業者)を選定する。正式契約へは12月議会に契約議案を諮る。
両住宅とも、設計業務、建設業務、工事監理業務を行う企業で構成するグループとの契約を予定。応募グループのうち建設業務に当たる企業の主な参加要件は、鷲塚が建築920点以上。一方、野並は、2者または3者とし、2者の場合は、建築1220点以上と建築730点以上。3者の場合、建築1220点以上と同920点以上、同730点以上920点未満の要件を満たす者がそれぞれ1者参加する。それぞれ地域要件あり。
計画では両住宅ともに古くなった住宅棟の集約建て替えと、集約により発生する余剰地の活用を一括して行う。
鷲塚は、碧南市鷲塚町6ノ8ノ1などに位置。敷地の東側にある5〜9号棟、12号棟の6棟と集会所が対象で、事業用地約1万6700平方b(県営住宅整備用地約1万1700平方b、活用用地約5000平方b)を想定する。
建て替え住宅の戸数は48戸(2DK24〜29戸、3DK19〜24戸)。
野並は、名古屋市天白区福池1ノ79などに位置。敷地西側にある1〜3号棟、5〜8号棟、11〜12号棟の計9棟を対象に建て替える。事業用地の面積は約1万5200平方b。住宅整備用地と活用用地の内訳は提案によるものとしている。
建て替え戸数は84戸。住戸タイプは2DK68〜73戸、3DK11〜16戸を想定する。
住棟の主要構造部はコンクリート系構造による整備を見込む。
アドバイザリー業務は、両住宅とも、地域経済研究所名古屋事務所(名古屋市中区)、地域計画建築研究所名古屋事務所(名古屋市中村区)、北口・繁松法律事務所(大阪市北区)が担当した。
提供:建通新聞社