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滋賀産業新聞
2019/04/22

【滋賀】県大津南部農業農村 今浜地区の土地改良事業

 県大津南部農業農村振興事務所は、18年度新規採択事業の「県営今浜地区土地改良事業(水利施設等保全高度化事業)」について、19年度当初予算に事業費を措置し秋頃の着工に向けて初段工事を発注する考えだ。現在進めている設計の段階では約12ヵ月の工期を要する工区を全3工区実施する計画で、早ければ19・20・21年度の各年度に発注し、22年度に全体完了となる見通し。
 同事業は、対象区域(現況=田)受益面積431fの、昭和49〜50年に整備された今浜幹線排水路について、護岸の構造である既設軽量鋼矢板等が経年劣化し、琵琶湖に近いことから断面が幅広く、延長も長く部分補修で対応できないため、今浜2号幹線排水路(H1・5b×B8・5〜9・5b×L1440b)区間において鋼矢板UW型護岸へ再構築し、排水路の機能を回復、併せて維持管理の省力化を図るため水位標3ヵ所、階段工3ヵ所―を設置する。
 排水路改築、管理用道路工(L530b)、仮設工、浚渫工、撤去復旧工、土工、水路工―を合わせた工事費は8億0090万円、測量、用地補償費等を含めた県営事業費総額は8億7900万円を試算。負担率は国50%・県25%・守山市25%・農家5%―を想定している。
 測量業務(モリタ)および土質調査(国土地建)は18年度に完了、同じく18年度に委託した実施設計(内外エンジニアリング)は19年度前半をメドに完了見通し。実施設計内で施工に分離について3〜6工区から検討・協議し、全3工区で順調にいけば22年度完了で進めたい考え。なお、予備設計は申請者の野洲川下流土地改良区が17年度、内外エンジニアリングに委託し実施した。

提供:滋賀産業新聞