富山県ニューレスプ協会(田中洋一郎会長)は17日、富山市の富山県民会館で、通常総会を開催した。
会員13社のうち、10社(ほか委任状3社)が出席。冒頭、田中会長があいさつに立ち、「発注者や建設コンサルタントに対する営業活動、技術講習会を実施することで、協会の認知度を上げたい。ニューレスプは間違いなく良い工法であり、使ってもらえるよう頑張っていきたい」と述べた。議事では、18年度事業報告と収支決算、19年度事業計画および収支予算などを審議し、いずれも原案通り承認した。
今年度の事業計画によると、協会員への技術説明会と会員向け現場研修会を開くほか、国土交通省や県などの発注機関への広報活動、発注者・コンサルタントへのPR活動と技術説明会の開催などを予定している。
ニューレスプ工法は、既設モルタル・コンクリート吹付面を、はつり取らずに有機繊維補強モルタルで耐久性を向上させるもの。通常より工事の安全性が向上し、産業廃棄物処分も削減。環境に優しい工法であり、第18回「国土技術開発賞 創意開発技術賞」を受賞している。
また、同協会では5月15日、富山市の富山県民会館で、「ニューレスプ工法・吹付のり面診断対策の技術講習会」を開く。現在、参加者を広く募集している。
当日は、のり面維持管理方法の技術を紹介。テーマと講師は、▽吹付のり面の診断対策およびニューレスプ工法 窪塚大輔氏(日特建設技術本部)▽H30年に発生した斜面災害とそこから学ぶこと 上野雄一氏(同)▽地震による斜面災害のリスクと防災対策への視点 竹内章氏(富山大学名誉教授)▽動態計測に基づいた斜面崩壊の発生機構について 古谷元氏(富山県立大学准教授)―。時間は13時20分から16時40分まで。
定員130名(先着順)。全国土木施工管理技士会連合会CPDS認定プログラム(3ユニット)、建設コンサルタンツ協会CPD認定プログラム(3・16単位)。
参加申込は5月8日を期限に、FAXまたはメールで受付。問い合わせは、事務局(電話076―452―2766 日特建設富山営業所内 多賀、伊東氏)まで。