県内の市町村道路整備に充てられる2019年度事業費は国費ベースで25億6600万円となり、事業費ベースに換算すると46億円規模が投入される。前年度に比べて国費3億円、事業費ベースで10億円の増加。米子駅南北自由通路に前年比約2倍の国費7億2500万円が付き、全体予算を押し上げた。
国19年度予算の内示を受け、県土整備部が市町村道整備に振り向ける交付金事業を16日までに固めた。改築系の「社会資本総合整備交付金」に国費5億4300万円、老朽化対策など維持修繕系の「防災・安全交付金」は国費20億2300万円を関係19市町村に配分した。
各交付金のメニューは、いずれも国費ベースで▽修繕など3億8200万円▽米子駅周辺7億2500万円▽通学路2億5900万円▽道路整備5億4300万円▽老朽化対策(橋梁修繕・橋梁点検など)6億5500万円―の五つのパッケージで構成。
鳥取市の道路整備では布袋工業団地内の布袋円通寺線に完了の見通しが立ったほか、修繕は弥生橋通りで電線類の地中化に向けて電線仮移転を進める。また、米子市の米子駅南北自由通路は移転補償が本格化。道路整備では安倍三柳線の橋梁上部工をはじめ、和田浜団地の大篠津西2号線はバイオマス発電所へのアクセス道を改築する。
修繕メニューの主な事業は、重要インフラの点検結果を踏まえ、冠水対策として湯梨浜町の湖畔線をかさ上げ。琴浦町の釛上野線では「龍ヶ崎橋」を耐震補強する。各市町村への配分額(国費ベース)は次の通り。
▽鳥取市3億4200万円▽米子市10億5400万円▽倉吉市1億6700万円▽境港市5100万円▽岩美町6600万円▽若桜町2900万円▽智頭町1億1900万円▽八頭町7300万円▽三朝町3800万円▽湯梨浜町1億0300万円▽琴浦町1億3600万円▽北栄町7800万円▽日吉津村310万円▽大山町5000万円▽南部町5800万円▽伯耆町6900万円▽日南町7400万円▽日野町2300万円▽江府町2400万円
日刊建設工業新聞