県農林水産部担い手支援課は、県有建物長寿命化計画に基づき、県立農業大学校本館の大規模改修工事を実施する。本年度で実施設計を行い、2021年度に着工、21〜22年度の2か年で建設し、22年度内の供用開始を目指す。本年度は県当初予算に実施設計費として8000万円を措置した。委託業務は県県土整備部施設改修課に委託する予定。総事業費は約18・5億円を見込む。
本館は1979年3月の竣工で、建設後38年以上を経過し老朽化しており、県有建物長寿命化計画で大規模改修が必要とされた。大規模改修では、内装の改修や給排水など設備工事を中心に実施する予定。建物規模はRC造4階建て延べ約5305u。用途は管理諸室、教育諸室、実験・実習室など。
同校は、農業短期大学校と農業経営短期大学校を統合し、東金市に1979年に「県農業大学校」として開校。その後、農業学園を統合し、12年に専修学校「千葉県立農業大学校」となった。県内唯一の農業研修教育施設として、これまでに約3000人が卒業している。
施設は本館のほか、学生会館、食堂棟、体育館、園芸農場教室、作業舎や農場関係の施設などがある。
本館のほか、学生会館と食堂棟が79年3月の竣工で、他の施設は80年3月の竣工。学生会館、食堂棟、体育館も同時期の建設で、今後、大規模改修に向けて検討を進める予定。
建物規模は、学生会館がRC造3階建て延べ約3112u、食堂棟がS造平屋建て延べ約583u、体育館がRC造平屋建て延べ約1315u。
東金市家之子地先の本校施設の面積は約7haで、ほかに実習農場8haなどがある。また、同市油井地先に実習農場等4ha、千葉市緑区に農業機械化研修施設として本館・教室棟や運転技能研修コース4haなどが整備されている。