曽於市行政改革推進委員会は支所再編計画をまとめ、このほど同市に答申を行った。財部・大隅の2支所建て替えや、両支所に分散している行政機能の一部を本庁に集約することを前提とした本庁舎増築などを提言。これを踏まえ、市は検討委員会で議論を進め、2019年度中に再編計画を策定する方針だ。
建て替えを求める2支所は、高齢者や障害者に配慮した平屋建てを要望。大隅支所は、老朽化した大隅中央公民館を含んだ複合施設とする案を示し、建設地は「大隅文化会館周辺が最適」と結んだ。現地建て替えを求めていた財部支所についても、さらなる検討を促した。
本庁舎は、両支所に分散している教育委員会や農業委員会、福祉事務所の統合を前提とした増築を提案。不足する執務スペースの充実や駐車場確保も盛り込んだ。
市は今後、市役所本庁舎および支所庁舎整備等検討委員会の中で議論を進める方針。住民アンケートや説明会などを行った上で、今年度中に再編計画を策定するとしている。
本庁舎の建物規模はRC造3階建4123u(1982年建設)、大隅支所は同1600u(58年建設)、財部支所は同1816u(66年建設)。過去に行った耐震診断では、いずれも新耐震基準を満たしておらず、本庁舎は19年度に耐震補強と外壁改修を計画。耐震補強は早ければ5月にも指名競争での発注を見込むほか、外壁改修も早期に設計を発注するもようだ。