2019年度県立学校施設整備の事業概要が明らかになった。県学校施設課によると、鹿児島市南部地区特別支援学校は、基本設計を東条設計・ゲンプラン設計・設備共同プランJVと契約。委託期限が9月30日までで、次のステップの実施設計に移る。校舎改築は鹿児島工業高校と鹿児島南高校、鹿児島中央高校の計3校を継続するほか、国分高校は芸術棟改築と屋体大規模改造を発注する。
施設整備の予算規模は、高等学校に44億2424万円と特別支援学校が10億6219万円。そのほかに、20年度を支出年度とする債務負担行為で、国分高校校舎改築に4億8869万円の限度額を設定した。
南部地区特別支援学校は鹿児島市の県立農業試験場跡地に整備する。敷地面積は約2万3800uで、施設内容は校舎1万3800u以内、屋内運動場1000u以内、温水プール700u以内、食堂・厨房910u以内、屋外学習施設290u以内−など。基本設計費は18年12月補正に計上済みで、実施設計費は19年度当初予算に2億1080万円を盛り込んだ。
校舎改築のうち、国分高校は市道国分高校北通り線を挟みグランド側に本館棟、東側敷地に芸術棟を建設する。全体の建物規模はRC造5階建約7000u。芸術棟を先行して10月ごろから着工し、全体の完成は24年3月を予定。完成後は、大規模改造を行う屋内運動場を残し校舎は解体する。
鹿児島工業高校では既存6棟の実習棟を2棟に集約。U類棟が18、19年度で整備。20年度に発注予定のT類棟の建物規模はRC造3階建約3800u。
鹿児島南高校は、全体の建物規模がRC造4階建6895.85u。18年度から3646uの建設を進め、20年度にも2棟目の発注が見込まれる。
鹿児島中央高校は、校舎改築(RC造5階建4839u)を19年度までの2カ年で整備。20年度にも本館北側と西側にある管理教室棟の大規模改修(2・3期)に着手予定。