鹿児島市は、検討委員会での提言を踏まえ、市独自の児童相談所を設置する。施設規模は現段階で2500〜3000u程度、場所は主要幹線道路に面した公共交通機関から徒歩圏内を想定。基本構想・基本計画策定に向け、支援業務の委託業者をプロポーザル方式で4月下旬にも決定する。11月までに素案を作成し、12月からパブリックコメント手続きを実施する。
提言書による想定事業規模のうち、一時保護件数は夜間をはじめ緊急時等の対応や入所児童数に波があると想定。余裕を持ったキャパシティの検討が必要とした。県は2歳未満を一時保護委託としているが、現時点で市内乳児院は満員に近い状況にある。そのため、夜間や緊急時の受け入れ体制を確保する観点から、1日平均4人、年間70人程度の保護を想定する。
施設構成は、児童相談所に管理エリア(事務室、会議室、休憩室、警備員室、用務員室外)や開放エリア(多目的ホール、子育て情報コーナー外)、専門エリア(相談室、検査質、面接室、里親支援室、遊戯訓練室外)。
一時保護所は、管理部門のほかに幼児や学齢の居室エリア(洗面、脱衣所、浴室、給湯室外)、共用生活エリア(食堂、訓練室、面接室、体育館、園庭または屋上庭園外)−など。
施設規模は、屋内運動場の確保など必要諸室の設定にもよるが、児童相談所本体としては2500〜3000u程度。しかし、子育て、障害支援、療育、教育、保健機能と複合化した場合等の規模は変動するため、検討が必要としている。
また、設置場所に必要な条件として、平坦かつ整形な敷地で、複数の動線を確保する必要があるため、接道は2面以上とする。
委託内容は、基本構想・基本計画(仮称)案の作成ほか、児童相談所設置検討会議(仮称)の運営、パブリックコメント手続きの意見取りまとめなどの支援。上限金額806万円(税込み)、期限は2019年3月31日まで。