福井市は「北陸新幹線福井駅拡張施設整備事業」の実施設計が概ね完了したため、事業概要として平面図、外観図および内観図を公表した。
公共交通利用者および東口広場周辺に訪れた人の利便性、快適性の向上および県都の玄関口にふさわしい駅となるよう、市が事業主体となって、新幹線駅東側に「人・モノ・情報を誘い、誰もが憩えるおもてなしの空間」として拡張施設を整備するもの。工事などは市が発注する。
概算事業費は下水道の補償なども含め約15億6000万円。事業期間は17年度から22年度までで、建設工事については21年度から2カ年で実施。20年度は埋蔵文化財調査を実施する。
計画によると、拡張施設の規模はS造2階建て延べ約1600平方メートル(高さ約10メートル)。1階に観光案内所(県内全域の観光情報を発信)、待合・休憩スペース、レンタサイクル、階段広場を、2階にはカフェ・展示・交流スペース(文化・芸術・地域活動ほか)、倉庫を配置。1、2階ともトイレを設け、エレベータも設置。屋上には、新幹線車両を見ることができる広場を整備する。
17年度に完了した基本設計に基づき、使い勝手などを考慮した結果、吹き抜けやエレベータの位置などを変更。また、屋上広場の具体化も図った。
実施設計は交建設計が担当。
県産木材や和紙ふんだんに/福井駅のコンコース、ホーム/鉄道機構大阪
鉄道建設・運輸施設整備支援機構大阪支社はこのほど、北陸新幹線、福井駅舎のコンコースおよびホームの内観デザインパースを公表した。
コンコースは県産木材や和紙をふんだんに使用することで、福井らしい悠久の歴史を印象付け、格調高い重厚な和の空間をイメージする。
ホームは屋根のトップライトからの木漏れ日のような光とともに、天井のルーバーと床の木調タイルにより、ゆっくりとくつろげる空間となるよう配慮している。
また、ホームは島式1面2線で延長312メートル。階段1個所、エレベーター2台、エスカレーター4台となっている。