福井地質調査業協会(田中謙次会長)の19年度通常総会は12日開かれ、福井地盤図作成にむけた実行委員会に積極参加していく19年度の事業計画案などを慎重審議し、全議案を原案通り了承した。福井市手寄のアオッサで。
田中会長が冒頭挨拶。防災力を一層高める社会的な役割を強調し、新知事の杉本達治氏が掲げるチーム福井にも期待感を示した。また事業者目線で地盤情報を集積し、地域防災に役立てる目的の福井地盤図作成実行委(委員長・吉田雅穂福井高専教授)にオブザーバー参加する意欲も示し「50年先を見据えた大きな資産となり、後世のアーカイブとしても利用促進を図りたい」と話した。
このほか19年度は、毎年好評を博す地学教室を継続し、県建設技術公社と共催の講演会も行う。18年度は笏谷石採掘坑道で実地研修し、八ッ場ダム・松代大本営跡を現地視察。福井CIM勉強会に参加するなどした。なお今総会には、顧問の服部勇福井大学名誉教授と井上一壽福井応用地質研究会会長も出席した。
19年度の主な事業内容
■地質調査の普及・啓発活動
・講演会 県建設技術公社と共催
・学童対象の地学教室 化石採取の指導 小学生の親子約20組募集
・行政機関技術職員などと技術研修会 福井CIM勉強会に参加
■地質調査技術向上活動
・技術講習会 安全教育や専門技術など
・地盤研修会 県内の地質、地盤に関する技術の現地研修および技術者交流
■協会発展に必要な活動
・福井地盤図作成実行委員会に参加
・発注機関に要望活動 会員企業の優先活用、地質調査業務の分野拡大と単独発注、地質調査業務の安定的発注と平準化、大規模災害に備えた災害協定の締結
・広報・宣伝