大阪市は、天王寺動物園の魅力向上事業で、2019年度は当初予算に10億4000万円を計上し、ペンギン・アシカ舎の設計や、学習・休憩施設の新築などを進める。
ペンギン・アシカ舎は、動物が自然に近い環境で暮らす様子を再現する生態的展示を行う予定。整備面積は約3500平方b。基本・実施設計などは大建設計(大阪市西区)が担当。19年度は実施設計を進め、20年度以降に工事着手する考え。同獣舎については、デザインビルド方式による整備で21年度のオープンを目指していたが、通常整備することになったため1年ほど遅れる見通しとなった。
市は16年度、天王寺動物園の施設整備計画などを盛り込んだ「天王寺動物園101計画」を策定。事業実施期間を17〜36年度の約20年間とし、ローテーション方式で4期に分けて施設整備を進める。
このうち、第1期(17〜21年度)は、海洋動物ゾーン、ふれあい・家畜ゾーン、アフリカの森ゾーンの他、てんしばゲートひろば(動物学習施設・スーベニアショップ)、新世界ゲートひろば(レストラン・カフェ)の整備を進める。
19年度は、ペンギン・アシカ舎の実施設計を進める他、学習・休憩施設の新築工事、ふれあい家畜・新コアラ舎の改築に向けた解体工事などに着手する予定だ。
市は天王寺動物園の運営について、21年度をめどに地方独立行政法人化することを検討しているが、独法化後も同計画の扱いは変わらないとしている。
提供:建通新聞社