国交省鳥取河川国道事務所は10日、鳥取西道路(鳥取西IC―青谷IC)の5月12日全線開通を発表した。同日午後、鳥取市内の小学校で開通式を開いて供用開始する。
山陰道鳥取西道路19・3`は、鳥取IC―鳥取西IC間が13年12月に供用しており、今回開通する鳥取西IC―青谷IC間17・5`間を合わせて全線完成を迎えた。
これによって県内山陰道は、事業中の北条道路部分を代用する国道9号バイパスを含め一本で結ばれることになり、鳥取市役所と米子市役所の移動時間は15分短縮され95分となる。
鳥取西道路は並行する現国道9号のう回路となり、白兎海岸付近で朝夕に発生する渋滞の解消や救急搬送ルートの確保に役立つ。また、鳥取西IC―青谷IC間には新たに吉岡温泉IC、浜村鹿野温泉ICが設定され、沿線地域の観光振興も期待されている。
開通発表に合わせて、平井伸治知事は「山陰を東西に貫く高速道路が『令和』の幕開けとともに完成し、いよいよハイウェイ新時代の礎が築かれることになった。みどりの愛護のつどい(5月18日)を皮切りに観光や産業振興に全力で取り組んでいく」とコメントを出した。
鳥取西道路はT期〜V期区間に分けて、05年から08年にかけて事業化となり暫定2車線で着工した。総事業費1340億円。
日刊建設工業新聞