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滋賀産業新聞
2019/04/15

【滋賀】日野町 町道西大路鎌掛線の道路改良

 日野東部広域農道のミッシングリンク(未整備区間)を解消し朝夕の通勤時間帯を中心に渋滞する国道307号を補完、町東部地域の活性化や地域間交流、物流輸送の円滑化や大規模災害発生時の緊急輸送道路の確保など、多くのストック効果が期待される社会資本整備総合交付金事業『町道西大路鎌掛線道路改良事業』(総事業費約15億円)に取り組む日野町は19年度、約2億円の事業費(18年度からの未契約繰越を含む)を投じ事業の推進を図る。
 4月1日公表(本紙4月1日付6面掲載)の建設工事発注見通しには、第1四半期と第2四半期にそれぞれ1件、計2件の発注見通しを掲載した。いずれも、道路改良L500b、工期は約6ヵ月間を見込む。
 同事業の事業区間は、国道477号(西大路地先)から主要地方道土山蒲生近江八幡線(鎌掛地先)までの総延長2920b。鎌掛方面からL約1800bの区間でスタートし、15年度(平成27年度)に着工、現在L約1280bの区間で工事が進行している。昨年9月の補正予算で、委託料3400万円を計上し橋梁延長約80bの日野川橋梁を含む延長970bの予備設計を発注。西大路方面への事業進捗に、着々と準備も進めている。
 町道西大路鎌掛線は、西大路〜鎌掛を結ぶ幹線町道。沿線には公共施設や観光スポット、新興住宅地の青葉台(550区画)、五月台(603区画)があり、大型車の通行の割合が高いが現況幅員は約4bと狭く、大型車の通行には支障をきたす状況。
 このため、2車線(+片側歩道、全幅9・7b)を確保するとともに、西大路・鎌掛のいずれにおいても接続部を変更して日野東部広域農道に接続。北は東近江市青野町で「石榑トンネル」の開通で三重・滋賀間の行き来がしやすくなった国道421号に接続し、南は主要地方道土山蒲生近江八幡線(県が道路改良事業化を検討中)、県道日野徳原線に接続、同線を経由して国道1号(新名神高速道路甲賀土山IC)に通じる広域幹線道路の一部を構成することになるもので、早期の完成、供用開始が期待されている。

提供:滋賀産業新聞