四万十市は、文化複合施設を新築するため、基本設計の公募型プロポーザルを5日付で公告した。参加表明書の締め切りは4月25日。代表企業枠と市内業者枠を設け、原則として設計共同企業体の結成を条件としている。代表企業については、5月10日に書類選考による第1次審査を実施し5者程度に絞り込んだ後、7月1日にプレゼンテーションやヒアリングによる第2次審査を実施し、同8日に結果を通知する。市内企業については5月10日に審査を行い候補者を選定した後、代表企業枠で選定した特定者が候補者に対しヒアリングなどを実施した上で最適な企業を選定し共同体を結成、7月下旬に契約手続きを行う。
代表企業枠の要件は、1級建築士が5人以上常務し、1999年度以降に500席以上の客席を有するホール・劇場または、延べ床面積5000平方b以上の公共的な施設の実施設計を実績など。市内企業枠の要件は、市内に本店または支店があり、1級建築士が2人以上常務していることなどを求めている。
文化複合施設は、老朽化した文化センター、中央公民館、働く婦人の家に替わり、生涯学習の場としてさまざまな機能を有機的に複合する市民の交流拠点として建設する。市が3月にまとめた基本計画によると、850〜1000席規模のホール、文化芸術活動など多目的に使う小ホールの他、リハーサル室やスタジオ、会議・研修室などを備えた創造支援機能、展示室・展示コーナーを備えた展示機能などで構成、1階にはJAの一部機能(主に窓口)も配置し、これらを合わせた想定規模は延べ6750平方bとなっている。概算建設費は約50億円。
今後のスケジュールは、基本設計を20年2月29日まで進め、20年度に実施設計、21年8月〜23年7月に本体工事を進め、23年度中の開館を目指す。建設地は右山五月町のJA高知県幡多地区本部のある場所で敷地面積約7300平方b。
提供:建通新聞社