富山県農林水産部は、出島地区農地整備事業に新規着手する。19年度から9カ年に総事業費13億5681万円を投じ、区画整理工(大区画化)などに取り組む。
受益面積は高岡市出島、飛騨、沓掛、六天、四ヶ開、黒部新の50・7ヘクタールで、黒部川と国道8号に囲まれた農地が対象。用排水施設の老朽化により漏水や排水能力の低下が著しく、大区画ほ場とともに道路、用排水路を一体的に整備することで、生産コスト削減、高収益作物の導入による多角生産を進め、農業経営の安定化を図る。整備内容は次の通り。
▽支線用水路21路線 8400メートル(ベンチフリューム) 最大通水量0・195立方メートル/秒 2億9990万円
▽支線排水路11路線 4220メートル(排水フリューム) 計画排水量6・391立方メートル/秒 2億2800万円
▽支線道路16路線 3980メートル、幅員5メートル(有効4メートル) 6980万円
▽区画整理 49・4ヘクタール、土量9万400立方メートル 4億1470万円
▽客土 21ヘクタール 8240万円
事業費のうち工事に10億9480万円、測量設計に5820万円、用地買収・補償に200万円、換地に4500万円、施設用地整備に1350万円、農業生産法人等育成促進に1億4331万円を充てる。27年度の完成を予定している。