名古屋市上下水道局は、春日井浄水場の更新に向けた検討で2019年度、沈殿池更新に向けたPPP/PFI導入可能性調査に着手する。19年度に事業手法を決めた上で20年度以降の詳細検討に備える方針だ。上水道基幹施設の整備でPPP/PFI導入可能性調査を実施するのは同施設が初めてとなる。
春日井浄水場は、給水能力59万立方b/日。急速ろ過処理方式の浄水場で、沈殿池、消毒施設、ろ過池、送配水ポンプ設備は3系統で構成する。沈殿池は5万3750立方b×8池と7万1700立方b×3池があり、8池の沈殿池で2系統分(4池×2系統)、3池で1系統。1969年4月に通水を開始した。
沈殿池更新整備は、敷地内西側に確保している1系統分の増設スペースを活用して進める方針。1系統分の能力は約16万立方b/日。所在地は春日井市鷹来町4957。
PPP/PFI導入可能性調査で、PPP/PFI方式や従来方式による工事発注を比較検討し、事業方式の検討を実施する。
事業方式を決めるに当たってのPPP/PFI手法導入可能性調査は、一般競争入札を公告した。入札書は4月16〜18日に受け付ける。開札日は4月19日。履行期間は210日間。
同局は、現在の中期計画「みずプラン32」について、1年前倒して19年度内に策定する方針を18年度に示している。今回の沈殿池更新整備は、次期中期計画に盛り込むとみられる。
提供:建通新聞社