津山市は、重要伝統的建造物保存地区(重伝建地区)に指定されている城東地区の景観改善の一環として、無電柱化に向けた調査設計を9月までに委託する。
同地区は、東新町から上之町までの延長1200bが重伝建地区に指定されており、今回の対象は、西新町にある洋学資料館から東へ延長250bの区間で、電線共同溝方式による無電柱化が検討されている。併せて道路側溝の美装も実施する。
歴史的町並みにあふれる同地区の観光客の誘致を市は積極的に行っているが、電柱が景観を損ねているとの声があり早期の無電柱化が待ち望まれていた。
今後、調査設計を2019年度中に完了させ、20年度中には地元との調整にめどを付けたいとしている。21年度中に工事に着手し、22年度中の完成を目指す。
なお、洋学資料館から西への区間も無電柱化事業に着手したいとしているが、埋設物が多く現在の技術では実施が困難とされている。今後、国交省が推し進める技術開発により、無電柱中化への要件がクリアになれば事業着手となる見通しだ。
「提供:建通新聞社」