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北陸工業新聞社
2019/04/09

【富山】いばやし建築/断熱性抜群の快適住まい/地域一体でインフラ化へ 

 いばやし建築(高岡市、井林一敏代表)は、北陸にふさわしい温熱環境を備えた住宅づくりを推し進め、地域でのインフラ化を目指している。
 構造強度による安全性、温度と湿度をコントロールした快適性を重視し、長期的にランニングコストを抑えられる住まいを追求。「北欧等の施工に学んだ高断熱性住宅の新工法の普及による経営革新」をテーマに、富山県の経営革新計画に承認された。
 射水市内で手掛けた木造住宅では、室内側柱間がセルロースファイバー120ミリの仕様で、耐力面材とポリフィルム(気密バリア)、さらにロックウール210ミリを加えた複合断熱構造を採用。サッシはシャノン樹脂トリプルガラスアルゴンガス入り。換気はスウェーデンの顕熱交換システムを取り入れ、スパイラルダクトで配管し、室温を維持しつつ効率的な換気を行う。徹底した気密測定により気密性を高めるとともに、大幅に結露を低減させる。屋根材一体型太陽光パネルのエコテクノルーフは、美しい外観と屋根面積をフルに活用したパワフル発電で、省エネライフをサポートする。外壁は酸化防止剤によるエコウッドトリートメント仕様でメンテナンスフリー。
 断熱、換気、湿度の高性能な工夫によって熱や空気の流れを制御し、抜群の断熱性による快適な室内空間をつくり出す。リビングのエアコン1台で内部全体を年中一定の温度に保ち、温度差が小さくなることで冬場のヒートショックを未然に防ぎ、健康を考えた温熱環境にこだわる。
 北海道建築技術協会によるBIS(ビルディング・インシュレーション・スペシャリスト)認定の登録も受けた。温熱環境要件の高度な専門的知識を有し、正しい設計を行い、精度の高い施工方法を指導できる技術者として認められたもの。同協会では、住生活水準の向上と住宅産業の振興に向け、産学官が協力し地域ぐるみで取り組んでいる。
 井林代表は「快適な温熱環境と高断熱性の家を必要不可欠な生活基盤とし、コストを下げて、そのシステムをインフラ化したい。地元関係者が連携しながら、地域に広げていきたい」と普及拡大に力を注ぐ。今後も断熱技術などの向上に努め、住環境の快適化や省エネルギー化を図る。

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