金沢市は、金沢外環状道路整備事業(海側幹線4期区間)で、19年度当初予算に9億3800万円を計上するとともに、債務負担9億円を設定した。大浦千木町線千田高架橋の山側上部工などに着手する。
海側幹線4期区間の計画延長は3・2キロ。石川県と市が事業主体となり、2012(平成24)年度から整備に着手。県施行区間は大河端町〜大浦町間0・9キロおよび千木町〜福久町間0・7キロ、両区間に挟まれた大浦町〜千木町間(市道大浦千木町線1・6キロ)が市の施工区間となる。
今年度の大型工事となる大浦千木町線千田高架橋の山側上部工は、予定価格2億円を超える議会承認案件となり、第1四半期の発注を予定。工種は鋼橋梁で、工期は780日間を見込む。
このほか、同高架橋の山側下部工その5、その6(T形橋脚各1基)、同線大宮川橋梁の山側架設工(PC橋梁)、海側上部工(同)なども順次発注する。
海側幹線は市内の渋滞緩和や交流人口の拡大などの効果があり、山側幹線とつなぎ環状道路を形成する重要な路線として整備。全体事業費は196億円を見込む。市では事業効果の早期発現に向け、早期供用を目指している。