建設新聞社
2019/04/08
【東北・福島】77億の前田JVなどが落札/復興拠点の解体・除染など4件
環境省福島地方環境事務所は、WTO標準型・施工体制確認型総合評価落札方式適用の「飯舘村特定復興再生拠点区域被災建物等解体撤去等及び除染等工事その2」、「双葉町特定復興再生拠点区域被災建物等解体撤去等及び除染等工事その3」、「葛尾村特定復興再生拠点区域被災建物等解体撤去等及び除染等工事」の3件、WTO簡易型・施工体制確認型総合評価の「富岡町汚染廃棄物対策地域における被災建物等解体撤去等工事」を開札し、それぞれ落札者を決定した。
飯舘村は、15億5000万円、評価値11・335で大成建設・東急建設・あおみ建設JVが落札。このほか五洋建設・みらい建設工業JV、熊谷組・青木あすなろ建設JVが応札した。
工事内容は、飯舘村の特定復興再生拠点長泥地区で、建物等解体撤去50件のほか、住宅、舗装道路、農地、林地等を対象とした除染を行う。さらに、除染土壌搬出用の仮置場を造成し、保管物1万9100袋を取込・設置する。工期は2020年3月31日まで。
双葉町は、77億円、評価値2・246で前田建設工業・鴻池組・りんかい日産建設・田中建設JV。同社のみが応札した。
双葉町の特定復興再生拠点区域は、北東部でJR常磐線や常磐自動車道、国道6号線沿線を中心とした約555f。このうち、今回の工事ではW造上屋4万5966平方b、S造上屋5316平方bなどを解体するほか、住宅屋根8820平方b、住宅庭(未舗装面)7万6800平方b、道路5万4100平方bなど対象とした除染を行う。工期は20年3月31日まで。
葛尾村は、58億2000万円、評価値2・962で奥村組・西松建設・大豊建設JV。応札は同JVのみ。
同村の特定復興再生拠点の国認定を受けた野行地区を対象とした建物解体、および除染工事。
解体件数は23件で、W造上屋6196平方b、S造上屋1854平方bなどが対象。除染は、住宅屋根3200平方b、住宅庭(未舗装面)12万2000平方bのほか、舗装道路、農地、牧草地などで実施し、除染土壌等5万9962袋を(想定)を仮置場に取込・設置する。工期は20年3月31日まで。
富岡町は、19億2000万円、評価値7・968で鹿島・三井住友建設・飛島建設JV。このほか中川企画建設が応札した。
施工場所は、富岡町の上手岡、上郡山地区など。所有者が避難したまま管理不能となり、環境保全上支障のある建物等320件を解体する。工期は12月27日まで。