多賀町は、今年度事業で多賀町総合福祉保健センター「ふれあいの郷」の改修工事を計画、6月の工事発注に向け諸準備を進めていく。
今回の改修工事は、平成24年の3月末を持って「廃止」となり、以後7年の間使われていない3階の浴室等を改修整備し、施設の有効利用を図るもの。
事業を担当する町福祉保健課では、改修事業の実施に向け一昨年度に改修計画の策定業務に取り組み、改修に係わる平面図等を作成。次いで昨年度には、改修に係わる実施設計を行い、今年度の当初予算では改修工事費を予算化した。これら基本計画の策定および実施設計業務は、水原建築設計事務所(彦根市)が担当。
改修工事の業者選定については、指名競争入札の実施を予定。未確定ながら5月の連休明けに予定する指名審査会を経て、6月には工事発注となる見通し。年内の工事完了を目指し、7月頃からの着工を予定している。
役場庁舎の北隣りに建つ多賀町総合福祉保健センターふれあいの郷(多賀町多賀221―1)は、平成12年の7月に竣工。RC造3階建、延4486平方b規模で、保健部門と介護部門、デイサービス部門から成る。1階部分に駐車場、2階に町福祉保健課と社会福祉協議会の執務室や多目的ホール(いきいきホール)などを配置。また、今回の改修工事の対象となる3階には、今は使われていない状態の浴室や脱衣室の他に、多目的運動室や検診室、40帖の会議室などが配置されている。
整備計画によると、それぞれ男女の浴室と脱衣室を多機能に利用できる「プレイルーム」に改修するとともに、授乳室の内装と入口の建具を改修。また、女子身障者用便所の洋式便器を簡易オストメイト対応便器に、廊下の一部を倉庫に、男女を洋式便器に、それぞれ改修。さらに、屋上庭園については、流れてくる排水等が集まる会所枡(かいしょます)の排水不良の改修などを実施する予定。
新年度の当初予算では、これら改修工事費や設計監理費等を盛り込んだ「ふれあいの郷」の改修事業費7539万円を予算化した。
提供:滋賀産業新聞