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日刊建設工業新聞
2019/04/08

【鳥取】新図書館建設工事発注へ/県内外ゼネコン対象

 2020年春のオープンを目指す「新智頭図書館」の建設工事が今月中旬に発注される見通しになった。町は18年度末までに実施設計を固めており、県東部に本支店・営業所を置く県内外の建築ゼネコン向けに一般競争入札を公告する。概算工事費は5億円。
 建設計画では、JR智頭駅南側バスロータリー跡の敷地3900平方bに鉄骨一部木造平屋建て1130平方bの施設を整備する。また、建物西側には駐車スペース24台分を確保する。
 これまで5回にわたる住民ワークショップを重ね、利用者の立場やまちづくりの観点から「図書館の未来」を構想してきた。設計の段階から寄せられた意見を建物の内部にふんだんに採用。従来の書架機能にとどまらず、コミュニティ機能を併せ持った施設にしようと、エントランス部には幅広い年代が交流できる「つどいの部屋」「軒下広場」をそれぞれ配置する。
 靴箱を設置して「はだしスペース」や「おはなしの部屋」もあり、そのほか郷土の歴史・文化をひも解く「地域資料コーナー」や「智頭急行コーナー」を開設する。蔵書数は7万冊。
 施設の発注にあたり町は、建築一式のP点(総合評定値)によってある程度の参加者を絞り込む。その上で単体、若しくはJV(2〜3社)で応募を受け付ける公算が大きい。近く正式に方針を決める。
 今後のスケジュールは、今月15日にも工事公告して5月連休明けにかけて公募。5月中に入札後、臨時議会で工事請負契約に同意を得て着工する。設計・監理は徳岡設計(大阪市)が担当。

日刊建設工業新聞