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建設新聞社(長崎)
2019/04/06

【長崎】デミーとマツ 見学・体験≠フ次は学習

「土木キッズアカデミー」スタート
  初弾を長与町の学童保育で実施土木の話を聞く子供ら

 長崎大学技術職員の出水享氏と葛、同技術コンサルタント福岡支店長の松永昭吾氏の二人の土木技術者・博士(工学)からなる噂の土木応援チーム デミーとマツ≠ェ、新たな取り組み『土木キッズアカデミー』をスタートさせた。初弾のイベントを3日に長与町の学童保育所「児童クラブ・クローバー」で行った。
 デミーとマツではこれまで、工事現場や、セメント工場、マンホール工場、採石場などの見学・体験≠通じて土木の魅力を伝えてきた。19年度からは学習≠フ視点を重視した土木キッズアカデミーも活動に追加。学童保育所だけでなく、小学校の授業の一環としても展開していきたい考えだ。
 3日のイベントには、学童保育に通う新1年生〜新6年生計42人が参加。まず、出水氏(デミー)が「もし道路や水道、下水道などが無かったら?」などと話し掛け、インフラとそれを支える土木の重要性や、コンクリートの特徴などを説明。続いて松永氏(マツ)が、防災について話をした。松永氏は、諫早大水害や長崎大水害に触れ、大規模な災害が自分たちの住む地域でも発生しており、地域を守るために長与ダムが整備されているなど、身近な例を挙げて児童らに語った。『土木偉人かるた』に熱中
 その後、(公社)土木学会が発行している『土木偉人かるた』を学年ごとに分かれて実施。武田信玄や徳川家康など、名前をよく知る歴史上の人物も土木事業で大きな功績を残していることを遊びながら学んだ。
 本紙の取材に応じた出水氏は「『土木って分かる?』聞いても答えられなかった子供たちが、話を聞いた後に、土木について『くらしを守る』や『いのちを守る』と即答してくれた」と、初の試みに手応えを感じていた。学童保育の先生や保護者からの反応も良かったことから、今後も、内容をブラッシュアップしながら積極的に展開していく方針だ。ksrogo