トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2019/04/05

【徳島】四国地方整備局(徳島県内)事業概要

 四国地方整備局は3月29日、国の予算成立を受け2019年度当初の関係予算概要を明らかにした。徳島県には直轄で前年度比37%増の546億円、補助・交付金で同比21%増の413億円、合計で同比30%増の958億円を配分した。直轄の主な新規事業として、四国8の字ネットワークを構築する海部野根道路14・3`(うち徳島県7・5`)の調査設計、徳島地方合同庁舎の津波対策を挙げている。
 四国全体では直轄・補助を合わせ前年度比21%増の3966億円を配分。うち防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための緊急対策として720億円を充てている。新規直轄事業の海部野根道路14・3`(うち徳島県7・5`)には1億円を配分し、測量や道路設計を進める他、徳島地方合同庁舎の津波対策には3600万円をかけ、受変電設備の更新や自家発電設備などの上階移設を実施する。一方、新規の補助事業(県事業)では、福井川の大規模特定河川事業について、事業費2億円で山下橋の架け替えに伴う橋梁下部工や山下堰の築堤を進める他、主要地方道徳島環状線(末広大橋)について、事業費5500万円で同橋の大規模修繕・更新に向けた詳細設計を実施。また、一般県道市場学停車場線については、事業費3億円で阿波麻植大橋1084bの大規模修繕を図ることにしている。
 主な直轄継続事業の配分では、河川関係で吉野川の河川改修に93億3800万円を投入し、勝命地区2・3`の築堤や沼田地区2・2`の築堤・用地補償、加茂第二地区4・5`の築堤・樋門・用地補償、中鳥地区の資材倉庫整備、旧吉野川松茂(広島)地区2`の樋門・護岸・用地補償、榎瀬川樋門の樋門改築、旧吉野川豊久地区の堤防液状化対策を進める。
 また、那賀川でも河川改修に19億7200万円を充て、原ヶア地区(桑野川)の用地補償や堤防液状化対策を進める他、床上浸水対策特別緊急事業に15億円を配分し、加茂地区1・8`の築堤・護岸などを進める。この他、長安口ダムについては64億1300万円を投入し、ダム改造工事の継続と長期的な堆砂対策の設計を進める。
 砂防関係では、吉野川水系(三好市)に8億5400万円を充て、熊谷第4砂防堰堤や落合谷川左支砂防堰堤、かずら原谷砂防堰堤、虹の瀧上谷砂防堰堤、おもわれ谷砂防堰堤、堂の谷第2砂防堰堤、堂の谷第3砂防堰堤、ヤナギ谷砂防堰堤、三次谷砂防堰堤、ナカズ谷砂防堰堤の砂防事業を推進する。地すべり対策事業では善徳地区(三好市)に4億1000万円を配分し、集水井工と表面排水路の整備を進める。
 道路関係では、四国横断自動車道(阿南〜徳島東)17・7`の整備推進に177億円を投入し、主に津田インターチェンジ(IC)から徳島東IC間2・8`の2020年度開通に向けて橋梁工事を推進する。また、一般国道32号猪ノ鼻道路8・4`で、18億4200万円を充て、20年度の全線開通に向け、トンネル工事や舗装工事を加速させる。
 一般国道55号については、阿南道路8・4`に8億3000万円を投入し、橋梁工事や舗装工事等を行い、19年度の阿南市那賀川町中島から西路見町江川間の4車線化の完成を図る。この他、桑野道路6・5`に5億5000万円、福井道路9・6`に3億5000万円、牟岐バイパス2・4`に1億2000万円をそれぞれ充て、早期整備に向けた調査設計および用地買収を推進する。
 交通安全対策では、一般国道192号の東みよし町役場前交差点改良に向け、事業費2100万円で調査設計を行う。修繕(長寿命化対策)では、一般国道11号の三津トンネル690bの剥落防止対策を図る予定。
 一方、港湾・空港関連では、徳島小松島港について、沖洲(外)地区の複合一貫輸送ターミナル(水深8・5b)整備で3億1000万円を配分。19年度の完成に向けて防波堤の整備を進める他、3億9000万円をかけて金磯(水深11b)・本港(水深9b)の老朽化岸壁等の改良を図る。徳島飛行場については、8700万円を充て、滑走路端安全区域の整備を進める。

提供:建通新聞社