西日本高速道路(NEXCO西日本)九州支社は、国道10号「隼人道路」の4車線化に向け、2019年度にいよいよ着工する。第一弾は、加治木側の拡幅に向けた土工工事などを予定している。また、星原橋詳細設計や隼人港橋基本詳細設計等を委託する。総事業費は250億円を見込む。
同道路の延長は7.3km(隼人東IC〜加治木IC)で、東九州自動車道の一部として1992年3月に供用を始めた。主な構造物は隼人東IC側から隼人港橋(PC橋、約140m)、清水川橋(PC橋+RC橋、約500m)、野久美田トンネル(約250m)、星原橋(PC橋、約30m)、観音ケ宇都橋(PC橋、約110m)がある。そのうち、観音ケ宇都橋だけ4車線化を完了している。
4車線化に向けた第一弾の工事は、姶良市加治木町〜霧島市隼人町の区間で延長2.5kmが対象。切盛土量は約1万m3、防護さく約0.5kmを見込んでおり、第2四半期に公告予定で工期は約15カ月を設定した。
委託予定は、第1四半期に星原橋詳細設計、隼人港橋基本詳細設計、耐震補強設計、水文調査、諸設備基本設計の計5件。第2四半期は家屋事前調査、第3四半期には隼人西IC〜加治木JCT間舗装詳細設計をそれぞれ委託する。
4車線化は18年度から事業化。用地は買収済みで、22年度から順次供用し24年度完成を予定している。
本県内の東九州自動車道は、鹿屋串良JTCまでが供用し、20年度までに志布志ICまでの完成を見込む。また、19年度から油津・夏井道路の事業化により、本県内の区間は全線が整備に着手する運びとなった。