北陸地方整備局は、19年度予算の「地域高規格道路松本糸魚川連絡道路 一般国道148号松糸・今井道路」に、事業費4000万円を盛り込んだ。新潟県が事業主体となって進める松糸道路を新規事業化するもので、全体事業費に130億円を見込む。
松本糸魚川連絡道路は長野県松本市から糸魚川市を結ぶ全長約100キロの地域高規格道路。このうち、県内区間の糸魚川市山本−上刈間L=5キロを今井道路として整備する。19年度は測量や調査設計を行う予定。
整備効果として、北陸圏と長野・関東圏とのアクセス性による交流・連携の促進、姫川の浸水想定区域回避による第1次緊急輸送道路の機能強化や、交通転換に伴う事故の減少、第3次救急医療施設である県立中央病院へのアクセス向上などを挙げる。事業化について、花角英世知事は3日の会見で「大変有難い。救急医療や災害面、物流ルートとして経済、社会的効果がある」と語った。糸魚川市の米田徹市長は「新潟・長野両県の沿線住民が40年以上にわたり待ち望んできた念願の道路。国や県と連携し、一日も早い着工を目指す」としている。