東日本建設業保証富山支店は、2018年度の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、累計の取扱は、件数が前年度比2・7%減の3225件、請負金額が同0・4%増の1063億6100万円となった。件数で減少した一方、請負金額はほぼ横ばいの微増となったが、全発注者分の過去10カ年の累計推移は、件数が下から2番目、請負金額は下から3番目と、依然低水準の状況が続いている。
発注者別の請負金額を見ると、国は、同22・1%減の137億9400万円。主な減少は、北陸地方整備局26億円減、北陸農政局8億円減。このうち、富山河川国道事務所では、件数が92件から73件に減り、請負額1億円超の工事も29件から20件に減少した。
独立行政法人は、同46・7%減の33億5500万円。富山大学では、大型工事の減少などから、20億円のダウンを示した。ネクスコ中日本、労働者健康安全機構(富山労災病院)もそれぞれ8億円、5億円減少。
県は、同12・4%増の415億3600万円。このうち、その他機関は富山県立大学新棟新築工事、富山県立大学看護学部教育棟新築工事の大型保証があり、29億円の大幅アップとなった。土木部も16億円増えた。
市町村は、同19・9%増の441億2300万円。大幅に増えた市町村は小矢部市で、新図書館や大谷統合こども園、蟹谷統合こども園の大型保証などにより、33億円の増加となった。富山市では、富山港線軌道施設整備などがあり、17億円増えた。
その他機関は、富山産業展示館で15億円のダウンを示した。
市町村別の前払金保証取扱件数は、富山市が453件でトップ。高岡市212件、射水市126件、氷見市116件と続いた。
中間前払金保証取扱高は、件数が同2・3%増の136件、請負金額が同5・9%減の106億9825万円。件数上位は県土木部36件、県農林水産部33件、富山市26件の順。