日本工業経済新聞社(茨城)
2019/03/14
【茨城】取手市が当初予算案編成/駅北に13億円
取手市(藤井信吾市長)はこのほど、市議会定例会に2019年度当初予算案を上程した。主なものでは、取手駅北土地区画整理事業に13億1602万2000円、280MHzデジタル防災無線・防災ラジオ整備事業に5億4762万1000円、都市計画道路3・4・7号取手東口城根線整備事業に4億円、福祉会館改修事業に2億8510万円、消防本部大規模改造事業に2億580万円を設定している。さらに3月補正案で、藤代南中の校舎・体育館大規模改造事業に8億7700万円を盛った。
一般会計は383億5000万円で、前年度比0・8%(3億2000万円)増加。過去最高額となる。
普通建設事業費は38億4397万5000円で、同16・9%(7億8000万1000円)の減額となっているが、18年度の国の補正予算による藤代南中大規模改造の一部などが3月補正案に前倒しで計上されている。
取手駅西口で都市基盤整備を進めている駅北土地区画整理事業には13億1602万2000円を盛り込んだ。A街区造成の詳細設計に4123万5000円、既存ペデストリアンデッキの改修に向けての概略設計に2087万8000円、建物移転補償に11億2103万円とした。
なお関連事業として、椛蜍栫i東京都渋谷区)と戸田建設梶i東京都中央区)のJVが23年度までにタワーマンションと駐車場を建設する予定の駅北A街区の再開発事業では、地権者組織である再開発準備組合が作成する事業計画案について439万円を補助する。
ほかに、イオンモール梶Eイオンタウン梶iいずれも千葉県千葉市美浜区)のJVが事業協力者となっている(仮称)桑原周辺地区土地区画整理事業では、区画整理準備組合への補助金4596万9000円と、都市計画決定調査に1608万2000円。
防災設備の整備事業では、現在の60MHzの防災無線から280MHzの防災ラジオへ周波数帯を変更するため、実施設計に932万8000円、工事に4億8994万円、工事監理に504万円、ラジオ購入(2000台)に4331万3000円を充当。
学校施設関係ではまず、藤代南中の校舎と体育館の大規模改造事業が、18年度の国の第一次および第二次補正の対象となったことから、市の3月補正に工事費8億6000万円と工事監理費1700万円。
屋根、外壁、内装、照明などの老朽化対策やトイレ、非構造物(バスケットゴール、窓ガラスなど)、特別教室空調(新設11室、更新2室)に関する工事に取り掛かる。
新年度早期に発注し、6月議会で本契約の承認を得て、夏休み期間をメインに施工していく見通し。
そのほか、宮和田小校舎と体育館の大規模改造(屋根・外壁・内装・トイレなど)に向けた実施設計に2200万円。
さらに給食センター(宮和田1950)の洗浄機改修工事に2200万円、調理場内の空調機改修に向けての実施設計に170万円を配分。
昨年から成島建設梶iつくばみらい市)と中央建設梶i取手市)のJVが建築工事に着手している井野なないろ保育所・地域子育て支援センター事業には5億8906万2000円。
9月の竣工を目指して引き続き工事を進めるほか、電話機設置工事に153万9000円、旧吉田・舟山保育所・東部地域子育て支援センターの解体工事への設計に94万円を措置。
福祉会館(東1−1−5)の改修では、大規模改造工事(外壁塗装・屋上防水・トイレ改修など)に1億5000万円と、空調設備改修工事に1億3000万円を充てた。
消防本部(井野1264−1)の大規模改造事業では、工事費2億円と工事管理費580万円を予算化し、屋根防水工や外壁塗装工、空調更新、照明LED化などを行う計画。
ほかに井野公民館(井野2−17−17)の改修(多目的ホール空調・屋根・外壁)に5300万円、老人福祉センターさくら荘(岡1025)の外壁・屋根改修に4100万円、旧取手宿本陣染野家住宅(取手2−16−41)の屋根改修に1750万2000円を付けた。
道路関係では、都市計画道路3・4・7号取手東口城根線整備に4億円。内訳は改良工事(L190m)に2億円、用地費に5300万円、電柱移設補償に1000万円、信号機移設補償に600万円、物件移転補償に1億3100万円。
都市計画道路3・5・23号北敷・沼附線整備では、詳細設計(L673m)に1000万円。
通学路の改良事業では、野々井(市道2759号線ほか)に3000万円、清水(市道5100号線)に1599万4000円、藤代(市道0221号線ほか、L1000m)に2000万円、山王(市道4262号線ほか、L370m)に6004万4000円。