北陸地方整備局伏木富山港湾事務所は19年度、伏木富山港新湊地区における中央埠頭再編整備事業に新規着手する。4億200万円を投じて岸壁の増深改良に取り組む。
中央埠頭では、積載量5万トンクラスの大型船が入港するのに必要な水深14メートルの岸壁が、現在1隻分しかない。木材チップや石油コークスを扱う大型貨物船の入港増加に伴い、船が沖合で待機することがある。
再編整備計画では、隣接する水深10メートルの中央2号岸壁(延長280メートル)を水深14メートル化に改良し、大型貨物船が2隻同時に接岸できるようにすることで、物流機能を向上させる。併せて一部係留施設の廃止、貨物の集約、埠頭用地の利用方法を見直すなど、再編を図る。
発注見通しには▽(新湊地区)岸壁(マイナス14メートル)(中央2号)仮設外1件工事 撤去工一式、仮設工一式、電気設備工一式、大型土のう工一式(大型土のう海上据付約8000個) 2億5000万円以上6億8000万円未満 第1四半期▽(新湊地区)岸壁(マイナス14メートル)(中央2号)撤去外1件工事 土工一式、土捨工一式 9000万円以上1億5000万円未満 第2四半期―の2件を盛り込んだ。