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　中国地方整備局は、総事業費５８０３億３０００万円を計上する２０１９年度当初予算を発表した。対前年度比22・４％の増額。防災・減災や国土強靭（きょうじん）化のための緊急対策を集中的に図る。直轄事業費は２２２７億１０００万円で対前年度比28・２％の増。補助事業費は３５７６億２０００万円で19・１％の伸び率となっている。
　このうち岡山県内事業には、直轄事業費が対前年度比71％増の３２５億４７００万円を配分。内訳は河川関係に１２５億９５００万円（対前年度比２６５％増）、道路関係に１５３億４３００万円（同14％増）、港湾関係に46億０９００万円（１１９％増）。また、補助事業費は５９０億３０００万円となっている。
　新規に着手する主な事業は、河川関係では吉井川総合水系環境整備（和気町田原）、道路関係では３７３号志戸坂峠防災と国道２号（岡山市古新田〜倉敷市新田）の概略ルート・構造検討などが計画されている。
　主要事業は次の通り。
[河川事業]
◇岡山平野を高潮・地震から守る事業
　▽吉井川（岡山市東区九蟠、西幸西）、旭川（岡山市中区平井）、高梁川（倉敷市鶴新田）−下流部の地震対策、高さが不足している区間の高潮堤防整備
◇真備緊急治水対策プロジェクト
　▽小田川合流点付替え事業で南山掘削や築堤など。小田川３支川（末政川、高馬川、真谷川）で県が築堤や護岸整備など
◇吉井川の利活用促進を図る水辺環境整備
　▽吉井川（和気町田原）の親水護岸や緩傾斜法面、高水敷整備に向けた測量・設計
[道路事業]
　▽国道１８０号岡山環状南道路で改良や橋梁工など▽国道２号無津交差点（早島町）改良に向けた調査設計▽国道２号（備前市〜笠岡市）の橋梁耐震補強と法面対策▽国道３７３号志戸坂峠防災に向けた調査設計▽茂平１４８号長瀬苫無線（笠岡市）整備の調査設計
[港湾事業]
　▽水島港国際物流ターミナル整備として玉島地区岸壁の上部工と地盤改良など。コンテナ流出防止柵設置の調査・設計

「提供:建通新聞社」