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建通新聞社(神奈川)
2019/04/03

【神奈川】横須賀市 新市立病院の基本計画策定業務を委託

 横須賀市は、市立うわまち病院の移転建て替えについて基本計画を策定するため、「新市立病院建設基本計画策定支援業務」の委託先を病院システム(東京都豊島区)に決めた。プロポーザル方式により選定したもので、見積もり金額は1720万4000円。市立うわまち病院の移転建て替えに当たっては、政策医療、救急医療など地域における中核的な役割を担う新病院として建設する考え。2020年3月に基本計画を策定する。
 今回の業務ではまず、神奈川県地域医療構想や神奈川県保健医療計画を踏まえた横須賀・三浦2次保健医療圏における医療環境や、現在および将来の患者動態を調査し、診療報酬改定の動向を分析する。その上で新病院の基本方針(病床数、診療科目、診療機能など)を定め、さらに部門ごとの運用方針、業務内容、施設基準の条件、施設整備方針を策定する。
 施設整備計画では、▽配置概要(建物配置、駐車場計画など)▽建物概要(建物規模、部門配置計画、部門別面積、動線など)▽構造・設備計画(計画方針、災害対策方針など)▽医療機器の導入・移転計画▽医療情報システム整備計画―などを盛り込み、整備スケジュールも策定する見込み。
 整備手法については、事業方式、発注方法、リスク分担、事業スケジュールなどを比較検討して決める。基本計画以降の全体スケジュール、各段階・項目のスケジュールなどを詰める。事業費節減や工期短縮につながる手法について検討し、提案してもらう他、基本設計の着手の準備(設計者選定基準の作成など)、設計者選定関連資料の作成(工程表、募集要項など)も併せて行ってもらう。整備手法は6月中旬までに決定し、概算事業費は12月中旬までに算出。設計与条件も12月中旬までにまとめる。
 うわまち病院(上町2ノ36)は旧国立横須賀病院を国から移譲されたもので、指定管理制度により運営している。現在、許可病床数417床(稼働病床数387床)、診療科28科を有し、地域医療支援病院、救命救急センター、地域周産期母子医療センターの指定を受けている。敷地面積は約4万平方b(斜面地などを含む)。建物は病棟の他、宿舎なども含めて延べ床面積約2万2000平方b。施設・設備の老朽化や狭隘(きょうあい)化のため、神明公園(神明町1ノ8)に移転し建て替えすることになった。病床数を、現在の417床から33床増やして450床とし、2025年夏の開院を目指す。同地では、延べ床面積で3〜4万平方b規模の建設が可能という。

提供:建通新聞社