日本工業経済新聞社(茨城)
2019/03/12
【茨城】東海村が交流館に14・8億円/19年度当初予算案
東海村(山田修村長)は2019年度当初予算案を公表した。主な事業では(仮称)歴史と未来の交流館建設工事費に2カ年14億8995万円の継続費を設定。いよいよ本体工事に着手し、20年度の完成を目指す。東海南中学校の給食室増改築工事に4億8521万円を計上。庁舎の空調設備改修工事、阿漕ヶ浦公園の改修工事、白方コミュニティセンターの内装改修工事にも事業費を盛り込んだ。普通建設事業費は前年度当初比14・8%増額で30億円を超えた。(4面に主な事業を掲載)
一般会計の総額は190億4500万円で前年度当初比1億3700万円の増。普通建設事業費は30億1779万6000円で同3億8910万8000円の増となった。
(仮称)歴史と未来の交流館は、規模がRC造(一部S造)2階建て、延べ2244u(1階2082u、2階162u)。建設地は東海消防署西側の村有地(村松字藤ヶ作768−38)で、敷地面積は6669u。
基本・実施設計は活イ設計(東京都品川区)が担当。敷地の造成工事は椛蜍サ建設(東海村)が実施。
19年度予算案では工事のほか、監理委託費にも2カ年5401万円の継続費を設定。また展示制作業務について、限度額を9905万円とする債務負担行為も措置した。
東海南中学校の給食室増改築工事は、スペースを確保することでドライシステムを導入し、衛生環境の改善を図るもの。増築規模はS造平屋、約300uを想定する。
庁舎の空調設備改修工事は、経年の劣化に対応するため庁舎内の空調設備を全体的に改修するもの。工事は複数年度で行う予定で、2カ年6億4020万円の継続費を予算化。庁舎ではそのほか、自動ドアの改修や防犯カメラの設置も行う。
阿漕ヶ浦公園改修工事は野球場B面でバックネットの塗装の塗り替えや防球ネットの新設などを行う。
白方コミュニティセンターの内装改修工事では多目的ホールの特定天井対策工事やトイレの洋式化などを進める。
また民間保育所の改築整備に対する補助金1億6132万6000円を確保。チューリップ保育園の改築工事に対して助成する。
道路関係では生活道路の拡幅や舗装を行う予定。村単独で8926万5000円の予算を付けた。また二本松橋(L約60m)の修繕も実施する。この橋は東海PAの付近に立地。常磐自動車道の上に架かっている橋であるため、工事は一部ネクスコに委託する。
須和間踏切の歩道整備に向けた負担金には2カ年1億4040万円の継続費を計上。これは歩道が未設置の須和間踏切に片側歩道を設けるもので、事業はJRに委託する。19年度に設計を策定し、工事は20年度を予定する。
そのほか、東新川用排水路では第3期・第4期の改修工事を行う。この事業は既存の農業用排水路(約3q)の経年による老朽化に対応し、施設機能を回復するもの。3期工事は2カ年事業の2年目で、4期工事は19年度内に完了する。工事内容は胸壁の嵩上げや堤体内のブロック修繕など。
なお特別会計では東海駅西第二土地区画整理事業が事業終了に向けて45・6%減額。企業会計の病院事業会計は、利用料金制度導入に伴い48・8%の減となった。